こころから

V6や、その他のよしなしごと

2回目

 伊野尾慧さん、27歳のお誕生日おめでとうございます。
 
 伊野尾くんのことを好きになったのは2015年の晩夏のことだったので、お誕生日をお祝いするのは2回目です。
 1回目と2回目の間に、伊野尾くんをはじめてこの目で見ました*1。DEAR.@横浜アリーナ、正直この時はなんやかんや(なんやかんやはなんやかんやです)が響いていて伊野尾くんのことをくもったフィルター越しに見てしまったように思います。少し元気ないんじゃないかな、とか……*2。コンサート自体は楽しかったけど、どこか消化不良な感覚が残りました。
 その次はDEAR.年末年始@東京ドーム。今度こそ伊野尾くんはきらきらでかわいらしくて、ほんとうに素敵でした。後半、ひとりひとつリフターに乗って昇っていく場面があったのですが、スタンド後方の私は伊野尾くんを頭から爪先までぴったりと双眼鏡で捉えることができました。その輝きといったら! スポットライトを一身に浴びて、美しく微笑んで私たちに手を振ってくれる姿に心が打ち震え涙がにじみました。個人的な印象の話をすると、これまで体験したなかで一番楽しいコンサートでした*3。初めて多ステしたコンサートでもあります…。
 あともうひとつ、1回目と2回目の間にあったことを挙げるとするならやはりピーチガールの公開かな。弱いおたくなのでとても舞台あいさつには行けなかったのですが、公開当日の初回上映+ライビュは本当に感慨深かったです。だって伊野尾くんが主演だよ!? 映画でも舞台挨拶でも中心で頑張っててかっっっこよかった…
 いろんなメディア露出があったけれど、一番心に残っているのはしゃべくりかもしれません。すごい芸人さんたちに囲まれて生き生きしてる伊野尾くんに、この人かっこいい! 賢い! と改めて思いました。ずぶずぶ落ちるきっかけになった2015夏のメレンゲを思い出したりもしましたが、そこから何歩も先に進んでるなあ。それから夜会での明大訪問も印象深かったです。クソ新規なりに伊野尾くんの努力を感じて…。あと田舎の理系大学生としては生田キャンパスへの親近感が半端なかった。
 こういう風に挙げてみましたが、1年目が伊野尾くんに落下していった年だとするなら2年目は伊野尾くんを好きでいることが呼吸になっていった年だったな、と思います。毎日の中に伊野尾くんがいて、時々上で述べたようなイベントがある感じ。
 
 27歳、今日で2回目。できたら3回目、4回目……と、お祝いできたらいいなあと思っています。私はV6の坂本昌行さんも応援しているのですが、過去映像を見てると20代30代40代とほんと歳を重ねるごとにかっこよくなっているのです。伊野尾くんにも素敵な経験をたくさんして、かっこいいおじさんになってほしい、と願っています。そして信頼しています。自由に、真面目に、楽しく、この芸能界を泳いでいってください。伊野尾くんは芸能界への執着が薄そうだって感じてた*4けど、最近はちょっと変わってきてるのかなっていろんなインタビュー読んでると考えたりします。30代の伊野尾くん、も〜絶対絶対かっこよくてえっちでたまらんよ想像だけでさ…
 
 伊野尾慧さん、君は最高だ! 好きです!

*1:1回目の少し前、2016年4月の野球大会ではHey! Say! JUMP9人のうちなんと伊野尾くん以外の8人が見れた

*2:入った日と収録日は違いましたがDVDの伊野尾くんはかわいくてえっちで最高だったんですよ!!!

*3:ジャニオタになって日が浅いので、ジャニーズコンサートへの慣れ、というのも大きいと思う

*4:有岡くんもこの間の1万字でそんな感じのことを言ってた

ジャニーズ楽曲大賞2016に投票しました

 昨年に引き続き今年も投票しました。いろいろ悩んだんですけど自分が音源持ってる曲のなかから。選考基準は曲そのものの好みとライブでのパフォーマンスの好みです。
 
楽曲部門
1位 「不惑」 20th Century
「四十にして惑わず」。全員が40代に突入したトニセンの、みずみずしい戸惑いと焦燥を歌ったナンバー。前の日の酒が抜けてないオッサンのきらめきに魅了されてしまうことがあるだなんて! 

2位 「My Girl」 山田涼介・有岡大貴
山田くんの艶のある美声と有岡くんの抒情的な声がからまりあう興奮といったら…! サンドアートをバックに背格好の似た二人がシンメでひたすら踊るライブでのパフォーマンスも最高でした。

3位 「今夜貴方を口説きます」 伊野尾慧・八乙女光 
メンバーの高木くんにあきれられたという際どい歌詞、アホなC&R(断じて我々はスポンジでも時計でもない)など"いのひか"のおふざけ大好きなところが全開のパーティーソング。フリー素材感の強い映像バックにゆるふわディスコスターみたいな格好でパラパラ踊るの最高だったよ… 

4位 「テレパシー」 Coming Century
どこかおとぎ話のような世界のなかで、心に少年を秘めながら生きる男…それはつまり、カミセンのことではないか? 

5位 「無邪気な時間は過ぎやすく」 佐藤勝利中島健人菊池風磨
「君といたあの世界が 今も愛しい」「二人で見たあの星座が 見知らぬ空に傾くよ」…歌詞のひとことひとことに心をかきむしられる佳曲。少年と青年のあわいに立つふまけんしょりが歌うことでその輝きは際立つ。 
 
 そんな縛りで考えたつもりはなかったのに1位から5位まで全部ユニット曲だった。あとパフォーマンスしてる姿を見たことないものが半分以上という(ウェルセクは入ってないし買ってもなくて…V6はコンサートなかったし…)。
他に入れたかった曲としては
・スローモーション(Hey! Say! JUMP
・We are 男の子!(Hey! Say! JUMP
・Easy come! Easy go! Easy love!(Sexy Zone
・Hey!! Summer Honey(中島健人
・罪と夏(関ジャニ∞
・薔薇と太陽(KinKi Kids
 
 
 
未音源化部門
「Acrobatic」 Snow Man 
 
 スタイルのいい男たちがしゃれた曲に合わせて踊りまくるって最高。



MV部門
「Fantastic Time」 Hey!Say!JUMP
おたくの見たいかっこいいJUMPを見せてくれた。
 
 MVではないけどPractice Timeがとにかくよかった。好みのダンスはもっと曲線的だったりステップが複雑だったりするやつなんだけど、去年は踊るJUMPも堪能できてよかったなあ。
 
 

現場部門
Hey!Say!JUMP LIVE 2016-2017 DEAR.
ずっと楽しくて、嬉しくて、夢みたいだった。2017年が素敵な年になることを確信しました。 
 
 あとからだとセトリが云々とか考えちゃうんだけど、実際入ってるときは幸せでしょうがなかった。あと個人的にジャニーズのコンサートに慣れて、楽しみ方がわかってきたというのが大きい。今年はコンサートにいっぱい入りたいな。
 
 

ベストバイ部門
Hey! Say! JUMP LIVE TOUR 2015 JUMPing CARnival
今いちばんキラキラでかわいくてかっこいいアイドル・Hey! Say! JUMPの名刺になるDVDだと思う。UMPの多幸感がクセになる… 
 
 最近はやりの実質無料ってやつ。代表としてUMPを挙げましたがその他にもセロトニンドバドバポイントがいっぱい…
 
 

担当アンケート
伊野尾慧
 
 自己認識としてはかけもちなんですけど、2016年はJUMP一色の年だったので…。今年はもっと坂本くんの現場に入りたいです! 野球大会とカウコンでしか坂本くん見てない。とりあえずTTTが楽しみ。

君になる僕/君になれない僕(原作既読でみた映画「ピンクとグレー」覚え書き)

殴り書きのメモのようなもの

りばちゃんはサリーに肖像画を書いてもらえない
ごっちはりばちゃんなしで綺麗に死ねる
そもそも救いようのないアホ
 
原作のりばちゃんはごっちと似ている
共有できる
映画では何もわかってあげられないから死ねない
ごっちになれない死ねないりばちゃん
 
そもそも『ピンクとグレー』でごっちが死んだ理由がわからなかった 劇中劇でも原作でも
原作のりばちゃんはわかったような気になっただけ 同一化して
 
シゲアキ先生超堂々と出てた…
 
小説を呼んでびっくりしたこと
石川ってサリーだったんだ!?
りばちゃんが頭いい
りばちゃんとごっちがちゃんと友達だった

君は誰? 彼は誰? ー原作未読で観た、映画「ピンクとグレー」ー

 去る1月9日、渋谷で映画「ピンクグレー」を観てきた。正確にいうと鑑賞前に20ページ(文庫版)ぐらいまで、この記事を書いている今は第六章の半ばまで原作を読んでいるが、とりあえず現時点でのこの映画の感想をざっとまとめておく。たぶんメタ的に考えすぎな気がする。
 
※一回しか見ていないので記憶違いがあると思いますがご容赦ください…
 
構造
 映画「ピンクとグレー」は開始から62分後までが河鳥大著『ピンクとグレー』の映画版(白木蓮吾/鈴木真吾役:河鳥大)であり、後半はその外側、映画が撮影された世界を描いている。前半が甘く切ない典型的な青春映画であるのに対し、後半は悪い夢のような毒々しさ。
この「仕掛け」は何となく想像が付いていた(私にとっては、予告編ラストの裕翔くんの服装が決定的だった)が、実際にピンクからグレーに切り替わったときは混乱した。次々に提示される「メイキング」「出演者インタビュー」「白木蓮吾」「サリー」。特に、試写会後のパーティーであの3人が並んだ瞬間は世界がぶれるような感覚だった。「河鳥大と成瀬凌と三神麗」、「白木蓮吾と河田大貴とサリー」、そして「中島裕翔と菅田将暉夏帆」がいっぺんにそこにいた。自分が今何を見ているのか、常に考えることを要求される映画だった。
 ピンク→グレーは即物的にいえばカラー→白黒だったわけだけど、それを意識したのは切り替わった直後だけだった。映画を味わうのに、意外と色なんて重要じゃないのかもしれない。
 
風船のシーン
 りばちゃんがごっちの死体を発見する直前、りばちゃん・ごっち・サリーがそれぞれの場所から同じ風船を見るシーン。どう解釈すればいいかわからなかった。「同じものを見ているが今は違う場所にいる」、「違う場所にいても繋がっている」とか?
 
3人のごっち
 劇中には3人のごっちが存在する。
 1人目はりばちゃんが『ピンクとグレー』で描き、自ら演じたごっち。2人目は、芸能界で目にした白木蓮吾の痕跡・ごっちの姉のビデオ・自殺の模倣によって得た情報でりばちゃんが再構成したごっち。つまり、物語の最後にりばちゃんが見た幻覚*1である。そして3人目は62分後の世界で生き、死んだほんとうのごっち。彼はポスターや断片的な映像としてしか劇中には現れない。
 この3人がどこまで重なりあっているのか、私にはわからない。河鳥大の『ピンクとグレー』がどこまで真実かもわからない(りばちゃんが誠実に書いていたとしてもそれはあくまで「りばちゃんから見たごっち」だ)し、映画化のための脚色が入っているかもしれない。そもそも、三神が劇中で言っていたように、ほんとうの自分なんてものは誰にもわかりっこないのだ。
 ほんとうのごっちを捜し求めたあげくりばちゃんは「姉に憧れて死んだ、死にたがりのごっち」と対話した。彼はりばちゃんを解放し、肯定した。 自分を見失い苦しんでいたりばちゃんは、そんなごっち像を選択したのだと思う。りばちゃんは「生きていたい人」だから。
 
遺書
 りばちゃんが対話したごっちは、姉と同じ日に死ぬともともと決めていたという。あの日が同窓会であろうがなかろうが、りばちゃんと再会しようがしまいが、もともとごっちは死ぬつもりだったのだ。姉への愛のために。つまり本質的に、ごっちの死にりばちゃんは関係ない。これは劇中劇『ピンクとグレー』から感じたことになってしまうが、ごっちにとってりばちゃんは大して重要な人間ではなかったように見えた。りばちゃんにとってのごっちがあまりに大きな存在であるのに対して。
 ならば、どうしてりばちゃんのために6通の遺書を残したのだろう? 無駄な労力では?
 そこまで考えて思い出したのが、「やらないなんてないから」「やりたいことじゃなくて、やれることをやるの」*2だった。親友というカテゴリーに入るりばちゃんにチャンスを与える機会(やばい日本語だ)を見つけたごっちは、それを活かさずにはいられなかったのではないか? (我ながら牽強付会だと思う)
 そもそも「やらないなんてないから」の意味が原作と違いそうな予感。
 
りばちゃんは本当に頑張ってないのか問題
ピンクもグレーも関係なく、りばちゃんはとにかく否定され続ける。だが、エキストラに毛が生えた程度の演技経験しかないのにあんな演技ができるのは十分すごくないか? そもそもあんなに顔が綺麗ならどうにでもなるんじゃね?
 
好きなシーン
・ごっち姉のダンスシーン
冒頭では何が何だかわからなくて、物語全体の暗喩かな? と思った(微妙に合ってるのか?)。小林涼子さんが綺麗。
 
・ガラスのドア越しに姉を撮影する小学生のごっち
なんか気持ち悪いな、と思っていたらあんなことに。
 
・ごっちと共演するも、失敗するりばちゃん
りばちゃんを見つめるごっちの哀れむような目がたまらなかった。
 
・ごっちの熱愛報道を見てしまうりばちゃんとサリー
その場にいない人間によって繋ぎとめられているふたり、という構図にぞくぞくした。
サリーの部屋が学生時代とは全然違うのが辛い。何の仕事をしてるんだろう。
 
・「Hey Girl」
ダサすぎてびっくりした。あれを照れずにやれるのは確かにすごい。
 
・とにかく軽薄な成瀬
シーンじゃないけど。成瀬と河鳥の関係は菅田くんと裕翔くんに(売れっ子実力派俳優と、経験浅い初主演俳優という意味で)重なってさらに混乱した。中学生のころダブルをリアタイしてた世代だからそもそも見てる間ずっとびっくりしてた。菅田くん上手になったね…
 
・自殺直前の姉を撮影したビデオ
小林涼子さんがとにかく魅力的だった…あんな姉が欲しい…
それにしてもお母さんはどんな気持ちでりばちゃんにあんなビデオを渡したんだ。
りばちゃんはすぐにものに当たり散らすなあと思った。
 
 
 要約すると、私はこの映画大好きだ。メタ的で考察しがいがあり、俳優さんがみんな魅力的。あと、「わかりあえない」ことを肯定しているところも。
 週末までに原作を読み終えてまた見にいく予定だ。私の世界はどういう風に変わるだろうか。

 

Right Now(初回生産限定盤)(DVD付)

Right Now(初回生産限定盤)(DVD付)

 

 

*1:幽霊だったらやだなあ、と思っていたらパンフレットで監督がちゃんと否定してくれていた

*2:ニュアンスで話しています

ジャニーズ楽曲大賞2015

去年はほぼV6の曲しか聴いていなかったので遠慮したのですが、今年はHey! Say! JUMPSexy Zoneにもそれなりに手を出せたので投票しました。選考基準は好み+エモさです。

 
楽曲部門
1位:「~此処から~」 V6
V6が、V6に向けて作ったラブソング。シャイな彼らから紡がれた言葉は時に率直すぎるほどで、鋭く胸を打ちます。「ビールの泡みたいに消え」てしまわないでくれてありがとう、とはまだ言いません。21年めからのV6が心から楽しみです。
 
2位:「Wait for You」 V6
彼らが待っていてくれるなら、ついていくしかありません。V6がこれからもどんどん高みに昇っていくことを確信させてくれた一曲です。21年目のはじまりに立ち会わせてくれてありがとう。
 
3位:「CANDY MY LOVE」 関ジャニ∞
「もしかして、まだいちども逢ったことないのかも」しれない相手に恋い焦がれ拠り所にさえする少女を描いた歌詞はジャニオタのメタファーめいているが、それを歌うキャンジャニこそ虚像のうえに映し出された虚像…決して逢えないアイドルなのだ。ああすば子、あなたを推したい。
 
4位:「キミアトラクション」 Hey!Say!JUMP
若い!可愛い!ダンスが綺麗!JUMPのセールスポイントを盛大にアピールしてくる曲。正直リリース直後はピンとこなかったのですが、年末歌番組でみせたキラキラのパフォーマンスで印象が変わりました。YOUたち絶対売れるよ。
\やっぱりJUMPが! ナンバーワン!/
 
5位:「SHen SHera SHen」 Hey!Say!JUMP
結局シェンシェラシェンって何なの? パンダリロンって何なの?「何でキミなんだ?キミは何だ?」でも好きになったんだからしょうがないよな。今年JUMPに落ちたわたしの心情そのものです。
 
 
「CANDY MY LOVE(キャンジャニ∞)」 キャンジャニ∞
すば子推しとしての自我が目覚めた。
 
未音源化部門
「お兄ちゃん、ガチャ」 トイ・レイwithお兄ちゃんズ
やっぱり野島は最高だぜ!*1
 
現場部門
V6 LIVE TOUR 2015 -SINCE1995~FOREVER-
 
コンビ部門
中島裕翔&山田涼介
氷河期、雪解けを経て切磋琢磨しあえるライバルに。過去現在未来全てがエモい不世出のコンビだと思います。
 
自担部門
 
 
選外
「Hello」菊池風磨
 少クラでののびのびとして可愛らしいパフォーマンスを(動画サイトで)(申し訳ない)見てグッときてたんですが、5人体制復活へのご祝儀として購入したカラフルEyes初回Cでまさかの再会。勝手に運命感じた。明るくおしゃれで、何度も繰り返して聴きたくなる(実際聴いてる)ポップチューン。エフェクトもきれいでうるさくなくて、本当聴きやすい。彼女とのデートに心沸き立つ男の子を歌ってる詞がまた可愛くってセンス爆発なのですが、え、まじで風磨くんの作詞なのかよ……天才じゃん……。曲のテンションと詞のテンションがぴったり。構成も上手い。ソロコンのセトリ見てみたらこれまた冴えてるし(なんとV6の「Maybe」が入ってる)、サマパラのDVD買ってしまいそう。
 
「HELLO」V6
 投票フォームを埋めてる途中で音源持ってないのに気がついて、慌ててLoppi盤買いました。20周年コンサートで私が唯一入った横アリ1日目ではやらなかったから印象が薄かったんだな……。本当に素敵な曲。聴いてるだけでどうしようもなく胸が切なくなって、何も書けなくなってしまいそう。20年歩み続けてきたV6が、今は遠くにいる「あなた」に手を振っている。風磨くんの「Hello」とは対照的かも(笑)。他のグループを見るようになってから気づいたのですが、V6の安定感、「ずっと変わらずにそこにいてくれる」という感覚は、実はとても希少なものなのですね。これからどこに行ったとしても、V6はふるさとなんだろうな。1番と2番が綺麗に対になってたり、細かく韻を踏んでたり(”Allow”と”のよう”とか)と、技巧的にも面白い詞。1番カミセン・2番トニセンという構成はそういえば「〜此処から〜」と同じですね。
 
「SP<エスピー>“Break The Wall” feat. V6&☆Taku Takahashi(m-flo)」REVOLUTIONS
 2011年の発表から幾星霜、やっとCD音源化ですよ! やったね! 岡田准一主演の『SP』シリーズのテーマ「Security Police」をサンプリングして作られた曲(ここら辺ちょっと無駄な設定がある*2)なのですが、曲調も歌詞も煽動的でむしろテロリストっぽい。ラスサビ前のパート割りがやたらと細かいフレーズ(「fAKE」にも似たようなのがある)が好き。
 
「スルー」Hey! Say! BEST &「KAZEKAORU」Hey! Say! 7
 ともに『Chau# / 我 I Need You』通常盤のカップリングで、街に出た側(「スルー」)と故郷に留まった側(「KAZEKAORU」)、遠距離恋愛をそれぞれの立場から歌った2曲。さらに、「あの日生まれた何よりも一番大事な想い」というフレーズ(微妙に言い回しが違うけども)が共通して入っている、という面白い仕組み。こういう試みはどんどんやっていってほしいものです。
BESTの「スルー」は、実はまあまあ歳いってる彼らの、等身大の哀しみの匂いがする。薮くんの管楽器のような響きのある声が耳に残る。伊野尾くんはあんまり上手くないし愉快な声質をしてるんだけど、「未来を責める」とか「この世界も気づいていない」で見せる感情的な歌い方はなんか胸にくるよね。
7の「KAZEKAORU」は疾走感のなかに香る切なさが鮮やか。技巧的で表情豊かな山田くんと青臭く丁寧な裕翔くん、二人の対称的なボーカルが軸になっていてアツい。ゆとやま! 裕翔くんに「幼すぎた僕にとって君だけが全て」を割り振った人は天才だと思う。
 
 
投票コメントは140字に収まるようにまとめたので、むしろ選外の方に力が入っているみたいになってしまった…。2015年は、担当関係なくジャニオタの心をかっさらうような力のある曲はどうも見当たらなかった感触でした。混戦のなか栄えある1位を掴むのはどの楽曲か、発表が楽しみ!

*1:正直未音源化ノミネート曲で聴いたことあるのがこれだけだった

*2:

映画『SP』に“助っ人”出現!? テーマ曲をV6と☆TakuTakahashi(m-flo)がサンプリング | ORICON STYLE

ベストアーティスト2015の記録、あるいは田口くんを好きになった話

 今年のベスア(特にジャニーズ)について、リアルタイムの自分の感情を記録しておきたかった。しかし書いてる途中で例のとんでもないいたジャンが始まったり紅白の諸々が発表になったりして、テンションが乱高下したことが文章に反映されているのは否めない。そしてメリハリがなく長い。
 
 
 ベストアーティスト2015は11月24日火曜日の午後7時ちょうど、恙なく放送を開始した。
 ジャニーズ一番手はジャニーズWEST。まさかのカップリング『Can’t stop』を披露した。これがめちゃくちゃ良かった。揃って上背があり脚の長い7人が黒のロングジャケットを纏って立っているというだけで文句なく素晴らしいのに、踊りはキレがあって歌までうまい。中間くんの眼光に射殺されるかと思った。ええじゃないかええじゃないか歌ってた人たちと本当に同じ人? 夢中でリピートしてたら、あっという間にNEWSの出番になった。続いてタッキー&翼。またキャンストをリピートして、ばみゅばみゅを見て笑った。48グループのメドレーは少しだけ見たはず。KABA.ちゃんのダンスがSKEに溶け込んでいてびっくりした。さすが。
 
 私はV6担のJUMP推しだから、Hey! Say! JUMPの出番ではとってもわくわくしていた。トークで24時間テレビやV6の20周年コンに触れてくれたのも嬉しかった。こういう場で伊野尾くんが目立つのが当たり前になってきたものだなあ。曲目は大方の予想通りの『キミアトラクション』だったけど、これまでテレビで披露したなかでは最高の出来に感じた*1。新しい衣装はストライプがあしらわれビビッドな色合いかつシャープなシルエットで、プロモーションで使ったパステル王子様衣装より楽曲を引き立てている感じがした。そして、何よりJUMPが活き活きしてた! 今回だけでまた新規が増えた(確信)。階段を降りてくるだけであんなに楽しい気持ちにさせてくれるアイドル初めて! 裕翔くん跳びすぎ! みんな表情が素敵だったし、カメラアピールもばっちりで。セリフも個性が出てた。生放送の場を楽しんでるのが伝わってきた。花道移動があったのも躍動感が増して良かったなあ。カメラワークもポイントを押さえてたよ……日テレ様様だ……。ただただ多幸感ほとばしる時間だった。歌い終わってすぐ見直した。最高だった。次がKAT-TUNだということはすっかり忘れていた。
 放送に戻ってみると、KAT-TUNが『Dead or Alive』を歌っていた。多分ラストのサビあたり。赤の揃いの衣装はかっこよかったけれど、どこかパフォーマンスが精彩を欠いている気がした。
 なんとなくTwitterを開くと、そこにはジャニオタの阿鼻叫喚に満ちていた。ニュースサイトの記事がいくつもリツイートされていたが、私はしばらく記事のタイトルを理解できなかった。
 
田口淳之介来春「KAT-TUN」脱退 ジャニーズも退所”
 
 田口くんって、あの笑顔が素敵で背の高い、ジャニコンで裕翔くんとカップル(語弊ではない)になった人でしょう? え?
 「うそ」「なんで」の二つの言葉が順繰りに口から溢れてきて、血の気がサアッと引いていくのがわかった。
 私はKAT-TUNにも田口くんにも特に思い入れはない。でもたくさんの辛いことを乗り越えて4人になったKAT-TUNが多くの人に愛されていることを知っていた。私がジャニオタになったのは2013年の冬、すでにKAT-TUNは4人体制だった。歌番組で時々見かけるパフォーマンスは美しく完成していた。先日発売になったquarterDVDが素晴らしい出来であることは他担の耳にも漏れ聞こえてきた。私の好きなV6やJUMPが少年倶楽部プレミアムに出演した時温かくもてなしてくれたのも、彼らだった。
 要するに、彼らは4人でうまいことやっていると思っていたのだ。4人のKAT-TUNは安定していて、きっと長く続いていくものだろうと外野から勝手に思い込んでいた。
 
 しばらく呆然としたあとタイムラインを辿り、ようやくことの概要をつかんだ頃、V6の出番が訪れた。6人が5人になって4人になって、10周年を目前にしてついには3人になってしまうというKAT-TUN。6人で20周年を迎えたV6。ひどい話だと思った。V6にはV6の苦難があったことを知っていても。
 混乱しきった頭で見ても、V6はかっこよかった。『Wait for You』は静謐でありながら力に充ちていた。指さきつまさきまで神経の行き届いたダンスはどの瞬間を切り取っても美しい。恐らく大なり小なり動揺があるはずなのにそんなことは微塵も感じさせない。『Be Yourself!』 を選曲したのにはびっくりした。ど新規なのでテレビで見るのは初めてだ。「交差点」で二人一組になって手をクロスさせる振りが面白い。「新しい自分へのはじまりを逃さない」、「ゼロからキミになればいい」、「"キミがはじまる"」……この状況に置かれたそれらの言葉は単なる歌詞以上の意味を持ってしまう。そして最後、マイクを置いて、バク転。20歳のV6が初めて披露したバク転。20周年に向けた盛り上がりのなかで結局一度もやらなかったバク転。かっこよすぎだ、あんまりだよ! 長野くんの着地ちょっとひやっとしたけど!
 
 続いて、ジャニーズLOVEメドレー2015、とやらのPart1。KinKi Kids愛のかたまり』、重い。歌が上手い。関ジャニ∞の『強く 強く 強く』、どう見てもみんな顔が暗い。硬い。横山くんなんて今にも泣きそうに見えた。そういえばYou&Jか。同世代か。そもそもこれラブソングじゃなくないか……リンクしすぎなんだが……。コーラスを含め生歌の安定感がすごい。ジャニーズWEST『All My Love』。正統派のラブバラード。またカップリングらしい。攻めてる。Can’t stopとのギャップ。K-Popみのある人がいる。Hey! Say! JUMP『AinoArika』。踊ってるのが観れて嬉しい。キビキビしてる。全員ビジュアルいいけど、裕翔くんが美しすぎて地球がヤバい。伊野尾くんやっぱり屈んでいない。嵐『Love so sweet』。平和だ……。衣装のカラーリングが信号機とかそんなことどうでもよくなる。プロだ。
 
 その次はPerfumeだった。衣装が相変わらず素敵。15年やってるのか……ジャニーズみたい(?)。関ジャニが出た回のMステでも聴いたのに『STAR TRAIN』と「スタートライン」がかかってるのにこの時気付いた。エモい歌詞、エモい振り、エモい演出。「Music is everything」で『ミュージック・ライフ』*2を思い出した。「いつだって今が 常にスタートライン」……もはやなんでも田口くん/KAT-TUNに向けているかのように聞こえる。
 ここでまたTwitterを見ながら、ファンでもないのにどういった経路を介して発生してくるのかよく分からない悲しみ苦しさに襲われていて、関ジャニ∞KinKi Kidsの記憶がほぼない(後から見返しはした)。「夢見れば傷つくこともある」って、それは、ほんとうに……
 
 ジャニーズLOVEメドレー2015、Part2。TOKIO『LOVE YOU ONLY』。安定感がすごい。白と黒の衣装が素敵。山口くんの髪型かっこいい……。あの場であんなにカッコよくKAT-TUNを呼び込めたのは長瀬くんしかいなかったと思う。そして、KAT-TUN『KISS KISS KISS』。こ、これがいわゆる「布の多い衣装」というやつ! 「この人を見ることができなくなってしまうのかぁ」、と不思議な気持ちで田口くんを目で追っていた。
 雷が落ちたみたいだった。
 田口くんはとても綺麗だった。自分の意思でアイドルを辞めようとしている人とは思えないくらい爽やかで魅力的な表情を浮かべていた。なんて端正な顔なんだろう! 彼は目のさめるほど長い手足をふんだんに使って、板の上で輝いていた。その踊りは私の好み、「めちゃくちゃスタイルのいい人(骨がしっかりしている感じだとなおよい)がそれを有効活用しまくる」(例:生田斗真)にドンピシャだった。「本能で」で頭を指差す手つき、滞空時間の長いジャンプ、リズムに乗って揺れる首! 踊るために生まれてきた人だ! どうしてずっと見逃していたのだろう。
 だいぶ落ち着いた今になって思うに、脱退を知ってファンでもなんでもない私が最初に受けたショックは「楽しくアイドル活動を行っている(ように見える)ジャニーズタレントが不祥事などなくても自分の意思であっさり辞めてしまう」可能性がこの世に存在していることを提示されてしまったことによるものが主だった。信じていた世界が崩れていく感覚。しかし、田口くんに魅了された瞬間からそれに「舞台の上で光り輝く逸材が失われてしまう」ことを惜しむ気持ちが加わった。
 
 悲しみと高揚感がないまぜになってぼんやりしているうちにNEWSが『愛言葉』を歌い始めていた。4人のNEWS。今何を彼らは思うんだろう。にしてもすごい衣装だ。増田さんの歌いながら豊かに動く表情筋のアイドル性に感嘆した。加藤さんが歌ってると応援したくなる。手越の声量にムカつく(すっごい褒めてる)。続いてV6『愛なんだ』。岡田と健くんに捕まってる小山さんが可愛かった。井ノ原くんの一人ガヤ芸。ソロパートを朗々と歌い上げながら5人を引き連れて花道を歩く坂本くんよりかっこいい人が存在するでしょうか? いません。今年のコンサートで着ていた真っ赤な衣装で軽やかにステップを踏み、スキンシップを取り合う彼らは私にとってはほとんど幸せの象徴に等しいものだ。歌いおわってからまるで舞台のカーテンコールのようにお辞儀して手を振る坂本くんが本当に好き。ずっと応援したい。
 以前*3彼は夢を「舞台の上で死ぬこと」と語った。それなら私の夢はそのステージを観ることだ。
 
 その後のTOKIOのステージで長瀬くんが『東京ドライブ』で「たまにはこんなベストアーティストも悪くないと思いませんか?」と歌っていた。そう、私にとっては悪くないベストアーティストだった。田口くんが素晴らしい踊りをする素敵なアイドルだということを知ることができた。
 嵐のトップアイドルの貫禄を感じさせるステージを見終わってから、タワーレコードオンラインにアクセスしてKAT-TUN LIVE 2015 quarter in TOKYO DOME<通常盤>を注文した。数日中に届くだろう。観たらきっと4人のKAT-TUNをもっと見たくなってしまうだろう。もっと田口くんを好きになってしまうだろう。もう私達の前に現れてくれることのないかもしれない田口くんを。
 
 ステージの神様あるいは魔物でも、汚い大人でもなんでもいいから、田口くんをスポットライトの当たる世界に引き止めてくれ。どうか。
 

 

 

V6楽曲大賞に投票しました

先日、V6楽曲大賞(http://v6.j-m-a.info/)に投票した。備忘録代わりに開設した当ブログに投票内容をコメントとあわせ置いておく。

 

 

楽曲部門

1位:「kEEP oN.

V6にハマる決定的なきっかけになった曲です。コロコロ変わる曲調、それぞれの個性を生かしたソロパートが最高。PVの衣装もいい。

 

2位:「EASY SHOW TIME

頑張りたいときに聴きます。どのフレーズもガンガン刺さってくる。「踊りだせばわかる/憂うつがほどける」V6が歌うと説得力が違う。

 

3位:「出せない手紙」

V6の声質と恩田陸の詞が合うこと合うこと。坂本、井ノ原ソロは格別。海沿いを走る車の中で聴くのがおすすめです。切なすぎて死にそうになる。

 

4位:「心からの歌」

こんなにキュートでポップな同棲解消ソングを他に知りません。あとそういう曲で自担(マサ)の声がよく聞こえるってのがほんといい。

 

5位:「Mission of Love」

大好き。セクバニコンでのパフォーマンスも必見です。

 

 

カミセン部門

1位:「12ヶ月」

カミセンの儚さと曲の世界観との、神がかったハーモニー

 

2位:「New Day(Coming Century feat. 20thCentury)」

カミセンの少年性が遺憾なく発揮された一曲。トニの三者三様のフューチャリングっぷりも見所です。

 

3位:「キミノカケラ」

カミセンはガラス細工。

 

 

トニセン部門

1位:「Next Generation」

トニセンのラジオ「V6 Next Generation」のラストに毎回かかってる曲。坂本くん作曲、ラジオスタッフ作詞です。

 

2位:「Summer Day」

ワンナイトおじさんの浮かれたソング。中年男性の色気がどばどば出てる。

空耳アワー的ダジャレ歌詞がまたおっさんっぽい。

 

3位:「ちぎれた翼」

キャプテンハーロックのアニメEDに使用された曲。

厨二ハートをくすぐる壮大な曲調と歌詞がたまらない。

 

 

ユニット・ソロ楽曲部門

1位:「NO ”FIN”」

岡田、そしてV6と重ね合わせて聞くと泣ける曲。

 

2位:「夕焼けドロップ」

スカのリズムでノリノリにならずにはいられない失恋ソング。情けなさがツボ。

 

3位:「JUST YOU CAN MAKE ME HIGH」

ただただエロい。

 

自担部門坂本昌行

 

 

 

改めてみると新規っぷりが丸出しだ…そして後半ほど適当。

musicmind以前のアルバム曲はさっぱりなんだよなあ。今後勉強します。